恋愛  |  2015.05.08

仕事で落ち込んだときに立ち直る力をくれる!詩的な少女漫画『花の名前』!

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仕事で落ち込んだときや、自分が天狗になってしまいそうなとき、自分を見つめ直す力をくれる一冊としてモデルの愛梨子ちゃんがオススメするのが『花の名前』

幼い頃に両親を亡くして、絶望の中にいた主人公の女の子、蝶子(ちょうこ)。無口で根暗で引きこもりの小説家であるおじさん、京(けい)の家に居候して一緒に暮らしていく中で、人間らしさを取り戻していく2人の恋愛ストーリーを描いた作品です。

少女マンガにありがちな、可愛い女の子とイケメン男子とのキュンキュンするラブストーリー作品ではなく、世の中の残酷さや儚さ、人としてのあり方について作者の感性豊かな言葉で描写されており、他の少女マンガとは一線を画す作品と言います。

愛梨子
これまで100回以上は読んでます。登場人物のセリフ一つ一つが深いので、歳をとって読むとまた受け取り方が違って、新しい気づきが得られるんです。

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この本との出会いは?

本も音楽も、目的を決めて買いに行くのではなく、目をつぶってランダムで選んだものを買うことが多いという愛梨子ちゃん。本書も、高校生のときに偶然本屋で見つけて読み始めた作品なので、周りの女の子たちは誰も読んでいなかったと言います。

愛梨子
他の子はみんな青春や恋愛要素の強いものを読んでいましたが、私はそういう”ザ・少女マンガ”のような作品が苦手だったので、『花の名前』にものすごくハマりました。

ーー高校生の時に他の女子と違うマンガを読んでるとクラスで浮きませんか?(笑)

愛梨子
そうですね、結構浮いてたかも(笑)でも私そういうのあまり気にしないので、自分の好きなマンガばかり読んでましたね。

ーーたしかに我が道を進んでるオーラあります。

本書の魅力は?

ーーこの作品のどんなところにそれほど惹かれたんでしょう?

愛梨子
蝶子さんは初め、両親を亡くしたショックで感情のないお人形さんみたいな感じだったんです。でも、そこから京さんと一緒に生活する中で生気を取り戻していく。
愛梨子
幼いときに両親を失う不幸を味わった主人公が、一人の男性と出会い、前向きに変わっていく姿を見ると、仕事で落ち込んだときに、自分を見つめ直す力をもらえるんです。

ーーなるほど。主人公に感情移入するほど、辛い状況から前向きに変わっていく心の変化を一緒に味わえて、自分も前向きなれるわけですね。

愛梨子
そうです。明るさを取り戻したのは京さんも同じで、根暗だった自分の生活を明るくしてくれた蝶子さんへの想いを、自身の小説『花』に込めて発表するんです。小説を通して抽象的な言葉で。でも本人が読めばそれとわかるような告白を。
愛梨子
そういう直接的過ぎない、詩的な愛情表現がすごく素敵なんですよね。

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一番好きなシーンは?

ーーそれだけ思い入れの強い作品ですが、一番心に残っているシーンはどこでしょう?

愛梨子
1巻で登場する京さんのストーカーの男に対して、蝶子さんが言い放つセリフですね。これまでずっと暗い作品ばかり書いてきた京さんのファンだった男が、蝶子さんのせいでその魅力がなくなってしまったことに腹を立てて嫌がらせをするようになるんです。

ーー自分はまだ闇の中にひとりぼっちなのに、京さんだけ光の世界で幸せになるのは許せないっていう嫉妬の感情ですね。

愛梨子
そのストーカーの男の子を蝶子さんがビンタして、「甘えないでください!」と叫んでからのセリフ、「闇の中からはい上がるために必要なのは自分の両腕ですから!」というところがすごい好きです。
愛梨子
だって、蝶子さんも小さいときに両親を亡くして闇の中にいたわけですよ。そこから自分ではい上がって今の光を手にしたわけですから、その言葉には本当に重みがありますよね。自分が落ち込んでいるときにいつも力をもらえる大好きなシーンです。

ーー書店で偶然見つけた一冊が、そこまで自分の人生に影響を与えてくれるなんて素晴らしいですね。愛梨子ちゃんの人生のバイブル的作品、気になった方はぜひ読んでみてください。

ライター:渡邊
カメラマン:こば犬

モデルプロフィール

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・名前  :愛梨子
・生年月日:3.29
・出身  :神奈川県
・Twitter:@Alice_Toix3

おまけ

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