累計発行部数150万部を突破した大ヒットマンガ『orange』! 美麗イラストで知られる高野苺さんが描く高校生の青春SF作品で、2015年12月には実写映画の公開が決定しています。まだキャストは発表されていないため、ファンはドキドキしながら続報を待っていることでしょう。
高2年生の主人公・高宮菜穂の家に突如届いた1通の手紙。それは10年後の自分から、過去を変えるために送られてきたものでした。未来の菜穂が変えたかった過去とは、菜穂たちの学校に転校して来る男の子、成瀬翔(カケル)の自殺。
1話目からその事実を知らされるため、翔が菜穂の仲良しグループに加わり、男女6人の青春ラブストーリーが展開される中でも、読者は常に翔の死を意識させられます。
優しくて、カッコよくて、笑顔がステキで、でもどこか寂しそうな雰囲気を持っている翔は、読者の誰もが好感の持てるキャラクター。だからこそ「この子が死んじゃうなんて絶対に嫌だ…!」と強烈に感情移入してしまいます。
「なぜ翔は死んでしまうのか?」「どうすれば止められるのか?」「本当に未来を変えることはできるのか?」ーー菜穂たちと翔の想いに触れながら読み進めていくと、思わず涙してしまうシーンにたくさん巡り会います。
今回は、齊藤一美ちゃんに本作品の魅力を紹介してもらいました。
ーー本作は150万部突破の人気マンガですが、齊藤さんが読み始めるきかっけはなんだったんですか?
ーー『orange』は、最初『別冊マーガレット』(集英社)で連載されていて、その後休載を挟んで『月刊アクション』(双葉社)で連載再開、現在も不定期連載中のようですね。
ーー確かにこの美麗カラーイラストは魅力ですよね。両方買うファンは多いと思います。
ーー本書に惹かれた理由はなんでしょう?
ーー私も2巻まで読みましたが、1コマ1コじっくり、筆致を舐めるように読みたくなるくらい好みの絵です。
ーー男女グループの恋愛マンガだと、ヒロインの奪い合いがストーリーの軸になったりしますが、須和は菜穂のことが好きだと素直に認めつつも、翔のことも好きだから最初から応援するっていう姿勢をとってますよね。
ーーえ、なにその気になる言い方。
ーー泣ける要素が多い本作ですが、お気に入りのシーンはありますか?
ーーほう。まだ読めてないのでどんなシーンか教えていただけますか?
ーー仕方ありません。
ーーなるほど。リレーでの転倒だけではなく、将来自殺してしまう翔に向けての想いがつまったメッセージですね。
ーー聞いてるだけで泣けてきました。ネタバレ聞かないで読みたかったです。どうしてくれるんですか。
ーーですね。今なら1巻無料で読めるようなので、気になる方は是非チェック!(※5月16日まで)
ライター:渡邊
カメラマン:こば犬
・名前 :齊藤一美
・生年月日 :1986.12.18
・出身 :北海道
・職業 :会社員
・Twitter :@kaaaaami1218