元SDN48の双子姉妹が登場!
地味に見られがちな書道の世界を、情熱的かつ華やかに描いた文化系青春コメディー『とめはねっ! 鈴里高校書道部 』。本作は『帯をギュッとね!』『モンキーターン』などのヒット作で知られる河合克敏さんの作品で、本格書道漫画として話題を呼びました。
2010年にはNHKで実写ドラマ化され、元SDN48の美人双子姉妹である奈津子さんと亜希子さんが、それぞれ双子姉妹の日野よしみ役と日野ひろみ役で出演しています。今回は、そんなお二人に今年5月に完結したばかりの本作の魅力や撮影の裏話、双子ならではのお仕事の悩みについて語っていただきました!
『とめはねっ! 鈴里高校書道部 』ってどんなマンガ?
ーー未読の方のために、本作の内容を簡単に教えていただけますか?
はい! 大江縁(ユカリ)という帰国子女なのに字が異様に綺麗な男の子が主人公でして、彼が通う鈴里高校の廃部寸前の書道部を、同級生の女の子や先輩部員たちとイチから再生していくお話です。
スポ根マンガ人気が根強い中で、書道という座学で地味と思われがちな部活に青春を注いで一生懸命に努力する若者の姿に心動かされる作品です。
ーーなんという無駄のない説明(笑)本作はNHKでドラマ化され、お二人は双子の姉妹役でご出演されていますが、それぞれの役ドコロについて教えてください。
私は鈴里高校書道部の部長、日野ひろみ役です!「天使の日野ちゃん」って呼ばれるくらい優しくて、でも書道には誰よりもアツイ情熱を持っている女の子です。
私はひろみの双子の妹で、鈴里高校のライバル校でもある鵠沼学園の書道部部長、日野よしみ役です。私はひろみとは真逆でめちゃくちゃ性格が悪い「ブラックよしみちゃん」の役でした。
ーー役では姉妹関係が逆だったんですね! 配役はどのように決まったんですか?
このドラマのお話はありがたいことにオファーでいただいたので、姉ということもあって私が先に好きな方を選ばせてもらいました。普通だったら主人公側の高校で、天使のひろみを演じたいと思うかもしれませんが、私はブラックな役を演じてみたかったのでよしみを選びました。それで、残った方を亜希子が演じた感じで。
今なっちゃんがすごい上から目線であたかも私が余りもモノをつかまされたような言い方をしましたけど(笑)、私は私でエンジェルの方がやりたかったんです! なので、それぞれうまく希望の役につけたんですよね。
ーードラマを拝見しましたが、正反対の役ながらお二人ともぴったりハマってました。
ありがとうございます。やっぱり双子って「どっちがモテるの?」とか「どっちが性格いいの?」って常に比較されるので、お互いのキャラクターを棲み分けているところがあるんですよね。
双子ってそれぞれにニーズがないとやっていけないと思うので、意識的に差別化しているところはあります。
ーー双子タレントだからこその悩みがあるんですね。ちなみに撮影の裏話などはありますか?
本当は書道があまり得意では無かったんですけど、書道部の部長という設定だったので当然ながら書道をするシーンが多くて。。プロの方にご指導いただき、「手元の動きだけは上手な人の書き方」をマスターしました(笑)
ーーなるほど! 確かに「これ本当に書いてるのかな!? でも手の動きはすごくキレイ…!」って思って見てました(笑)
実際はプロの方による「吹き替え」もあったんですが、私たちも基礎を学ばせていただいたので自分の書が撮影に使用されることもありました! 視聴者の方にご納得いただけるよう、何千枚もの半紙に練習をした記憶があります。
ーー確かにあれは普通の素人の手つきではありませんでした。相当な練習をされたんでしょうね。
三浦清風役で出演されている大先輩の高橋英樹さんが、ご自身も書道を嗜んでいらっしゃることもあって筆の立て方など親切に教えて下さったんです。主役の池松壮亮くんも、書道経験者ではないはずなのにすごく器用で、上手な書をスラスラと書き上げるので日々脱帽していました…。
ーー書道の練習も含めて、撮影現場の楽しそうな雰囲気が伝わってきます!
書道に興味がなくても、読めば必ず面白い!
ーー本作の魅力はどのあたりにあると思いますか?
私の役にリンクするんですけど、すごく真面目で書道バカの女の子が、夢の「書道甲子園」に向けて仲間たちと団結して頑張っている姿っていうのは、書道に興味がない方が読んでもすごく面白いと思います。
ーー確かに文化系の題材ながらスポ根並みのアツさを味わえますよね。奈津子さんはどうですか?
私も亜希子と同じで、大人になると部活ってやる機会がないので、学生たちが切磋琢磨して一つのことに熱中している姿を見ると涙腺がゆるむというか……グッときますね。
ーーわかります。書道部じゃなかった人でも、自分の高校時代の青春を重ねてしまいますよね。
メイド vs 水戸黄門!? コスプレ書道パフォーマンス対決!
ーーお二人のお気に入りシーンを教えてください。
書道って少しカタいイメージを持たれがちですけど、大きなイベントスペースで音楽を流しながら盛大に行うパフォーマンスもあるんです。これは現実世界でも行われていますが、鈴里と鵠沼が書道パフォーマンス対決をするシーンが好きです。
私はメイド、亜希子は水戸黄門のコスプレをしてどれだけ観客を沸かせられるかで対決するんです。やってて新鮮で楽しかったし、これまで知らなかった書道の魅力が感じられるシーンでした。
ーーあの対決のネタの仕込みは秀逸でした! 亜希子さんはいかがですか?
私が好きなシーンは結構終盤なのでネタバレになっちゃうんですけど……大丈夫ですか?(笑)
ーーかまいません、言っちゃいましょう!(以下ネタバレ注意です)
一番書道に想い入れの強いひろみが、突然「書道部はしばらく休部にする」って言い出すシーンがあるんですよ。そこには、もう一人の主人公でもある柔道部の期待のエースだった望月結希ちゃんに柔道に専念して欲しいからという理由があって……。
そもそも望月さんは柔道部との掛け持ちで書道部に入っていて、周囲からは「書道なんかやらずに柔道に専念してくれ」って思われてたんです。学校中の期待を背負う望月さんを見て、ひろみたちは一緒に書道をやりたい気持ちを押し殺して休部を決意するんです。でも、望月さんはみんなの意図に気づいてしまって。「私だって書道、好きなんです!」って泣いて懇願して、最終的には5人が一丸となって書道甲子園に向かうというシーンです。
ーーこのシーンは、正直私もうるりときました。友達想いのみんなの気持ちと、何事にも全力でぶつかる真っ直ぐな望月さんの気持ちが通い合った名シーンですね。
お二人の関係は……?
ーー(撮影中もずっとじゃれつくほどに)仲の良いお二人ですが、喧嘩することはないんですか?
ありますよ! 私たちはマナカナさんみたいに遺伝子の99%が一緒というわけではないので、ずっと一緒にいると苦だったりするんですよね(笑)
ーー苦なんですか(笑)
そうですね(笑)高校生の時は芸能学校に通うために二人暮らしをしていたのでいろいろ喧嘩もしましたけど、今はそれぞれの道を進んでほどよい距離感が取れているので、逆に仲良くいられるのかもしれません。
ーーずっと一緒にいないからこそ育まれる愛情もあるんですね。家族もみんな仲良しなんですか?
家族はすごく仲良いです! 私たちの上に姉がもう二人いるんですけど、母の日や年末年始は必ず全員集まりますし、家族旅行に行ったり、家族写真を撮ってもらったりもしました。
ーー2011年にはSDN48で紅白歌合戦に出演されていますが、その年も年越しは実家だったんですか?
ーー想像を超えた仲の良さでした(笑)
まとめ
ーー最後に、本日の感想をいただけますか?
次から次へと話したい事が出てきて、好きな漫画について熱く語ることがこんなに楽しいと思いませんでした。サイト自体も、同世代の女性たちがどんな想いをもってその漫画を読んでいるのか知る事ができて面白いです!
漫画は小さい頃から身近にあって、全ての喜怒哀楽の感情は漫画から教わったように思います。そんな大好きな漫画を紹介できて本当に嬉しいです! 個別記事の方で紹介した『BASARA』はとても有名な作品ですが、未だ読んでない方がいたら1人でも多く知っていただきたいです! またすぐ出演させていただきたいですね(笑)今度は別の漫画をご紹介いたします!
ーーお二人とも本当にありがとうございました! これからのご活躍も期待しています!
※奈津子さん、亜希子さんそれぞれのオススメ漫画記事については近日公開予定!
ライター:渡邊
カメラマン:こば犬
モデルプロフィール
・名前 :奈津子(姉)
・生年月日:1989.8.18
・出身 :千葉県
・職業 :女優、コラムニスト
・趣味 :日本舞踊、茶道
・他に好きなマンガ:きせかえユカちゃん、メロポンだし!
・Twitter:@natsuko_twins
・ブログ:ameblo.jp/natsuko-akiko/
・所属事務所HP:
http://abp-inc.co.jp/member/natsuko
毎週火曜日18時〜渋谷・スペイン坂スタジオからFM東京・スカイロケットカンパニー内の『家電で快適!生活向上委員会』に出演しています!
・名前 :亜希子(妹)
・生年月日:1989.8.18
・出身 :千葉県
・職業 :女優、ライター、取材記者
・趣味 :全国の”路地”をひとりで旅すること。姉のほっぺたを揉むこと。安くておいしいお酒のおつまみを開発すること。
・他に好きなマンガ:ベルサイユのばら、ちびまる子ちゃん
・Twitter:@akiko_twins
おまけ